アフターコロナ、準備は出来ている?
昨今、色々なところでアフターコロナの兆候が出て来ています。
まだ完全にとは言えませんが、コロナの脅威は大分弱まっている感じかして来ています。
この時を皆が待ち望んでいましたが、普通に少しづつ元に戻って行くと思っていたら大間違い。
またコロナが始まった時の様なパニックになってしまいます。
アフターコロナは、ビフォーコロナと同じ普通に戻るのではなくて、以前とは全く違う別の世界になります。
この事が解かっているかと、解かって無いとでは、アフターコロナの対処方が違ってきます。
ですので、今日は他にもお話ししたいコンテンツは沢山ありましたが、急遽アフターコロナの対処法についてお話しする事にいたします。
さて、2019年の12月頃から何やら中国で新型の悪性ウィルスが発生したと言うところから始まり、2020年の2月に横浜のクルーズ船ダイヤモンド.プリンセス号でのコロナの集団感染、2月には国民的人気お笑いタレントの志村けんさんの死去等、この辺りから世界的なパンデミックになり現在まで続いています。
この間に良くも悪くも色々な事が変わりました。
それによって、これって本当に必要?と言う様な事も色々と考え直されました。
その一つが通勤です。
皆が1つの建物に集まる為に通勤する。
満員電車に乗って数十分から数時間もかけて、家から会社までほぼ毎日往復する時間は、はたして無駄な時間ではないのだろうか?
その時間を違う事に使う事が出来るのではないのだろうか?
これについてはもう既に結論が出ている気がします。
これは間違いなく無駄な時間です。
人々が長年悩まされてきたこの通勤ラッシュについに終止符が打たれようとしています。
皮肉にもこのコロナのパンデミックによって、やっとこの昭和から続いた習慣が終わります。
そして、パンデミック中にはテクノロジーの力が大活躍しました。
例えばZOOMです。
今まで会議の為に会社の会議室に行って集まっていたものが、ZOOMによって家からでも皆が集まれるようになって、時間の節約や出張費等の節約にもなり、コロナ後も会議は会議室を使わずZOOMで集まる様になる会社が普通になります。
そしてビジネスの考え方ややり方も大きく変わりました。
外食産業では、Uber Eateが大活躍。
コロナになってお客さんが来なくなってしまい、直ぐにお店を閉めたところもあれば、Uber Eateと契約して素早くテイクアウトに切り替えて、パンデミックを乗り切ったお店も多いと聞いています。
このパンデミック中に自粛して、とにかく我慢して乗り切った。
それって何もしていなかったって事ではないでしょうか?
コロナが終われば何とかなると思って、とにかくじっとしていた。
そんな風に考えているとしたら、アフターコロナもコロナが始まった時の様な大変さになってしまいます。
むしろ、コロナ前以上の事になりかねません。
これからはどうすれば良いのか?
アフターコロナにどう備えるべきか?
もうすぐ抜けるトンネルはどんな景色か!
確実に言えることは今とは違う全く別の世界です。
見た目は一緒でも大きく変わっているでしょう。
その変化に自分が進化し対応できるようになっているのか?
このコロナの期間にどのように考えて、どのように行動したのか?
自粛しろと言う言葉に惑わされて、ただじっとしていた。
思わね時間が出来たと思い、今まで出来なかった事をする事が出来た。
歴史を見ると感染症で有名なペスト菌の大流行は当時、ヨーロッパの人口の1/3が失われたほど猛威を振るった。
その時のペストのパンデミックで自粛を余儀なくされた大衆の中に、あの万有引力を発見したニュートンがいました。
家から出ることを禁止された事をチャンスと思ったニュートンは、家に引きこもってずーと気になっていた、あの有名なリンゴが木から落ちる理由を考えました。そして、ペストのパンデミックが明けた約2年後に、万有引力という世界的な大発見を世に出しています。
うわー、コロナのパンデミック中に家に引きこもって、ポリポリお菓子食べながら、Netflixや訳の分からないYoutubeばっかり観ていたー。
安心して下さい、まだ間に合います。
もし、自分がコロナの期間中に何もしていなかったとしても、状況だけは把握しておいた
方が良いと思います。
コロナの期間に何が起こっていたのか?
世界は本当のところ、どうなっているのか?
コロナ中はとにかく人々はテクノロジーの力に頼って、多くの事がテクノロジーで解決出来る事も知りました。
もう今やテクノロジーの力無しでは出来ない仕事や、生活していく上で絶対的に必要不可欠と言う断固たる地位を確率しました。
そんなテクノロジーがコロナのパンデミックで活躍する中、アメリカの自国最強ナンバー1に陰りが見えだした。
アメリカだけではなく、ヨーロッパでもイギリスのEU脱退や大国の自国優先主義で、本来なら協力していかなければいけない状況なのに、それぞれの国で自国だけ良ければ良いと言う様な風潮がありました。
アメリカ1つをとって言っても、アメリカを代表する大企業のアップルや、マイクロソフト等、多くの部品を中国に頼っているにもかかわらず、米中関係は悪化、貿易にも大きな摩擦が出来ています。
IT機器以外にも、自動車の部品からスターバックスのコーヒー豆までその多くを中国からの輸入に頼って来たのに、今や米中の関係は最悪の状況とも言えます。
アメリカは力技で自国を有利にもっていこうとしましたが、逆に不利な状況にもっていかれてしまいました。
その国家の大失態は、国の経済を支える大小多くの企業にしっぺ返しが来ています。
先日、とある車のディーラーに車を見に行きました。
特に本気で車を購入しようと思った訳でもなく、本当にふらっとお店に入って驚きました。
本来、定価が$50.000の新車の車が$80.000で売られていました。
半導体やその他の部品が足りず、車の価格が高騰しているらしいのです。
しかも車両タイプや色も好みの色が選べず、来年も車が納品できるかどうかも解からない状況らしいです。
不思議な事に、それでも在庫が無くなりそうなくらいバンバン売れているらしいのです。
私自身も、アメリカで飲食店を経営しているのですが、仕入れの卸価格が物によっては急に2倍3倍に跳ね上がったり、急に原材料の不足によって生産中止になったり、とにかく市場が安定していません。
アメリカはこのコロナ下でも景気は右肩上がりで不動産や株価は上昇しています。
しかし、本来景気が良ければそれと並行して金利も上がって行くのが普通なのに、何故か金利は下がって行ってるし、何だか奇妙です。
私ごときが経済について語るのは恐縮ですが、私位の年齢の方なら憶えている方もいると思いますが、これって日本のバブル崩壊の時の現象に良く似ています。
景気後退のサインはあちらこちらで沢山出ているのに、政府はドル札を沢山刷ってそれをごまかします。
もし国民がその事に気付いていても、政府は自国では大丈夫だと言いはり、その言葉に国民は踊らされて、バンバン消費して浮かれている。
そんな時、スカスカになって高く伸びた経済の壁は一気に崩壊する。
もしアメリカの経済が傾けば、間違いなく世界に大きな影響を及ぼします。
実はコロナで学ぶべき一番大事な事は、コロナが終わって安心しきったところに、もう一発来るかもしれない経済的なリスクに対応する準備が出来ているかどうかかもしれません。
そして、その事が解かっているならば、慌てる事はありません。
今から何をするのか考えておくのです。
出来る事ならそれを逆手にとってしまうことです。
ニュートンは逆境をチャンスと思い、その壁を利用して成果を出しました。
予測できる事は沢山あります。
コロナやITの進歩でビジネスの世界も大きく変化します。
Amazon Goやコロナの中で店舗内でのキャッシャー業務は想像よりも早い速度で無くなります。
今やアメリカでは殆どのスーパーでセルフチェックアウトや、携帯でスキャンしてレジをスルーしてお店を出る様なシステムになっています。
自動運転化の進歩でタクシー業界や運送業界にも革命が起きると言われています。
街には急激にEVカーが増えだしました。
あちこちのパーキングでEVカーの充電機が見られます。
その先の将来もどのような事がコロナやITの進歩によって変化して行くのでしょう?
想像している以上にそのスピードは早いと思います。
そして、その兆候は自分でアンテナを張ることによって予測する事が出来ます。
皆さんが今やっているその仕事は、この先テクノロジーの進歩でどのように変化していくでしょうか?
テクノロジーを上手く使って、共に進化する事が出来ますか?
それとも、テクノロジーによって仕事を奪われる可能性があるでしょうか?
テクノロジーの進歩はもう誰にも止める事は出来ません。
そして、これからは国家に頼らずに個人で、グローバル感を持って広く見ていく事が大切です。
私には何か変化のスイッチが入った音が聞こえます。
さあ皆さん、これから来る波に乗り遅れないように準備を始めましょう。