日本は海外旅行したい国ナンバー1

2022年10月11日から、外国人の新規入国制限の見直しが行われ、海外からの個人旅行が2年半ぶりに解禁されました。

これまで段階的に水際対策の緩和が行われてきましたが、日本の入国規制は他国と比べて厳しく、外国人からは敬遠されてきました。

そして今回、個人旅行が解禁されたことで、すでに多くの外国人が日本に足を運んでいるようです。

成田空港や羽田空港には多くの外国人観光客が訪れており、街中でも外国人の姿が見かけられる様になってきているのではないでしょうか?

飲食店や家電量販店などにも人は押し寄せ、ホテルの予約も好調の様です。

コロナ禍で打撃を受けた観光関係者にとっては、またとない朗報となっています。

 

日本交通公社と日本政策投資銀行が外国人の旅行意向調査をアジア圏と欧米豪圏都に分けて2020年と2021年にネットでアンケート調査を行ったところ、コロナ収束後に海外旅行したい国・地域として「日本」が1位になっています。

この調査は2020年6月、2020年12月、2021年10月の3回にわたって行われ、いずれも日本がトップという結果になりました。

このアンケートの時期的にももはや円安だからとか言う理由だけでは無いようです。

 

【次に観光旅⾏したい国・地域】

順位 アジア居住者による回答 欧米豪居住者による回答
1位 日本(67%) 日本(37%)
2位 韓国(43%) アメリカ(33%)
3位 台湾(28%) オーストラリア(28%)カナダ(28%)
4位 オーストラリア(27%) イタリア(25%)イギリス(25%)
5位 タイ(26%) ニュージーランド(22%)

 

それでは何故、日本が観光地としてこんなにも人気なのでしょうか?

日本人にとって灯台下暗しでしょうか?外国人からはどんな風に見えているのか?

当たり前だと感じているのは日本人だけで、当たり前で無い事が外国人からすると日本には沢山あります。

調査内では「観光のために⽇本を訪れたい理由」として、以下のような回答が多く挙げられています。

〇以前も旅行したことがあり、気に入ったから

〇行きたい観光地や観光施設があるから

〇清潔だから

〇食事が­­­おいしいから

〇治安が良いから

〇独特の文化やカルチャー

特にこの3番目に挙げられた清潔だからと言うところは、トイレなどは私の様に海外に住んでいる人間からしましても納得がいきます。

定期的に清掃員が見回りに来て、掃除やトイレットペーパーを補充してくれています。

アメリカ等はトイレットペーパーが無かったり、便座がついていない事も珍しくありません。

まず多くの外国人が成田空港や羽田空港に到着した際に驚くという事が、ウォシュレットが全てのトイレについている事です。

そして空港だけかと思いきや、殆どどこに行ってもウォシュレットがある事に感動してしまう様です。

正直、アメリカではウォシュレットを見る機会は殆どありません。

これはある意味日本の独特の文化やカルチャーともいえる訳です。

 

さて、日本の観光産業はこれからの日本の経済を支えて行ける様な大きな産業に発展できる可能性があるのでしょうか?

過去の日本経済を大きく支えてきた自動車産業や精密機械産業は、お世辞にもこれからも日本を引っ張っていくとは言い難いです。

電気自動車やIT産業で日本は大きく遅れをとっていて、むしろこれから衰退していく可能性が高いとも言える様な状態です。

 

世界的に観光で大きな収益をもたらしている国といえば、フランスやスペインが有名です。

ここ最近はアメリカがコロナ禍で海外だけではなく、国内での需要を伸ばし観光産業での収益を伸ばしています。

そして、アメリカはエアビー等の新しいカルチャーが今や完全に普及しているので、ホテル同様に民泊が物凄く伸びています。

アメリカの国内旅行の需要を伸ばしている大きな要因が、この民泊の大きな普及によるものだとも言われています。

 

とは言いましても、観光がそこまで国益の大きな割合を占めるのかと言いますと、そこまでではありません。

観光産業が伸びる事によって何がそんなにメリットなのか?

それに付随して、外食産業やエンタメ業、地域の産業等、多くの産業に影響がでます。

観光によって人が集まり、それが大きなサイクルとなって周りの産業を潤すという事になる訳です。

観光は侮れません。

それは行政も物凄く理解しているところです。

そして、今回のコロナのパンデミックで味わったようにリスクもあります。

 

しかし、私は思うのですがリスクは何にでもあるし、民泊運営に関して言えば早く始める事をお勧めします。

民泊運営とはビジネスであり、色々な事を経験する事によって民泊運営は上手くなるからです。

今回のパンデミックで私も含め多くの人達が金銭的にも損害が出たり、それによって民泊を辞めざるをえなかった人達も少なからずいる訳ですが、このパンデミックを何とか乗り越えた人達には損失以外にも大きな経験が得られた事だと思います。

コロナ禍で少しでも利益を出せるようにあの手この手で格闘した事は、大きな経験でもあり今後の民泊運営でも間違いなく活きてくる事だと思います。

もしまた同じような事が起きた時、一度経験しているという事で慌てずに受け流す事ができる精神状態はビジネスをしていく上では大きな力になります。

 

そして今このパンデミックを乗り越えて、新たなインバウンドの波が押し寄せようとしています。

この波に対応する為に観光業界は今、人員確保に急いでいます。

しかし実際にはなかなか人員確保が思うようにいかずに苦しんでいます。

それを補足する為に工夫をし、出来る限り人手をかけない様にコロナ以前にもまして、システム化や自動化出来るところを見直したり、手間のかかる現金決済を辞めて、電子マネー化等が一気に進みます。

ホテル業界も人手不足を解消する為に受付業務の無人化や、掃除業務を外注する等、以前とは違うアプローチで対応していかなければいけません。

民泊に関しても新しいカルチャーとしてビフォーコロナとは違い、蜜を避けたいと言う風潮が当たり前になり、ホテルの様な密な環境を避ける為に民泊を利用したいという人達が今後は多くなると思います。

もはや民泊の成長は止まりません。

色々な事が起きても模索し、更に成長を続けています。

これからも多くの事が民泊に立ちはだかり、道を塞ごうとしていくと思います。

しかし、アメリカのように民泊が完全に浸透し人々が民泊を必要としている以上、民泊はそれを回避し更に成長していく事でしょう。

5年後10年後、民泊は今とは全然違うものに成長しているかも知れませんね。