民泊運営にコンセプトを持つとはどういう事でしょうか？

それは、つまりリスティングのタイトルに民泊のコンセプトが一言で集約されていると言う事です。

そのリスティングはどんなところにあるのか、どんな特徴があるのか？

湖畔のある古民家であるとか、都会の何々駅の近くとか、人気の観光地に便利な場所にあるとか、それぞれの民泊に特徴があると思います。

今日はその意外とないがしろになり易いタイトル名の大事さについてお話しします。

例えば私の民泊のタイトルはサーフロッジと言います。この一言でサーフィンに適した場所だとイメージできると思います。

名前からして、サーファーの方や、サーフィンをしてみたいという方が、主に泊ってくれています。

以前はClean, Bright, One Bed＆Buss, W/Shower(クリーン、明るい、ベットルームとシャワー付き)なんてタイトルにしていましたが、泊まってくれている人の目的はまちまちで、ゲストからくる質問も色々な物でした。

ダイアモンドヘッドはどうやって行くのか？とかワイキキは何が一番美味しいとか？安くて良いマッサージは無いか？とか、その都度調べるのが大変でした。

私達も何もかも知っている訳ではないし、行った事の無いところも沢山ありますので、直ぐに対応できない事もしばしばでした。

多くのゲストは検索する時に値段、場所、写真で決めようとしますが、それと同じくらいにタイトルも大事です。

ゲストも自分の目的に合った場所に泊まれば満足度も高く、最適の場所だと思えます。

私が運営しているサーフロッジは、周りに民泊が多く激戦区です。

ただの住宅街ですがそれ以外に特徴も無く、両隣の家も民泊をしています。

人気の場所は値段と写真がナイスな民泊に集中し、以前は仕方なく値段を下げて集客していました。

この地に始めて来るゲストはどんな事を考えながら来るのだろうか？そんな事は私たちが普段民泊をゲストとして利用する事が多い事から学びました。

やはりハワイに来る訳ですからビーチまで歩いていける距離と言う事は大きなメリットです。

しかもサーフィンする人にとって世界有数のサーフスポットが徒歩圏内に点在しているのは、価値のある事です。

ただ、これを長い文で説明して発見してもらおうとしても、値段と写真とロケーションが魅力的でないと簡単にスルーされてしまいます。

タイトルをそのままサーフロッジにする事で、サーフィンに興味があるゲストの目には止まるようになりました。

そうする事でゲストには価値を感じてもらい、私達も本来の価値の値段で自分達の民泊を提供でき、私達も近所で15年間サーフィンをしてきた経験から、サーフィンを目的に来ているゲストの質問にも的確に対応でき、ゲストにとっても価値のある民泊を提供する事が出来ます。

言い換えればもしそのプロパティーに住んで居なくても、そのタイトルの事に詳しくなくても、問題ありません。

ゲストの一貫性が持てれば、質問も一貫性が出てきますので、調べれば徐々に詳しくなってきます。

そのコンセプトをそのまま民泊のタイトルにする事のメリットはそれだけではありません。

そうする事で民泊の設備の向上にも方向性が持てて運営もやり易くなります。

例えば私たちは海帰りにサクッとシャワーが浴びれるように、シャワーを外に作りました。少し寒い時は温まれるように外に鉄製のバスタブを置いています。サーフボードが数枚置けるサーフボードラックを作ったり、アフタービーチやアフターサーフィンを快適に過ごせるようにアップグレードをしていく事ができます。そのアップグレードの価値によっては、値段を上げる事もありますが、ゲストの数が減るような事はありません。

付加価値を付けて値段を上げる事が出来れば、その経費も回収していく事が出来きます。この様にタイトルと設備のアップグレードの連動によってレバレッジも効いて、民泊をどんどん快適なものにしていく事が出来ます。

タイトルを工夫して、無意味な値段競争から抜け出し、価値のある民泊運営をしていく事は安定した運営につながります。是非、タイトルを工夫して民泊運営を繁栄していきましょう。