貯金をするより、借金が良い⁉︎その訳は?

何でもかんでも貯金しろ、貯金があるから将来は安心だ。

そんな風に育てられた昭和の親を持つ、昭和生まれの人、平成生まれの人は多いと思います。

何故、貯金がそんなに良いのか?

現在、銀行のメガバンクと言われるような三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行等の定期預金の金利は0.002%、つまり100万円を1年間預けておくと20円が利子としてもらえる。

たったの20円の為にわざわざ1年間銀行にお金を貸してあげていると言う訳です。

銀行はそれを低金利と言って住宅ローン1%として借りた100万円をまた貸しして1万円の利益を得て、そのうちの20円を出資者である私達に利益として分配していると言う事になります。

私が生まれる1年前の1974年、高度成長期が終わった直後の日本の銀行の金利は8%ありました。

つまり100万円を1年間預けておくと8万円が利子としてもらえる信じられないような時代でした。

つまりこの頃生まれた人達の親にとって何だか良くわからない株やビジネスに投資するような事はギャンブルで、銀行にお金を貯金する事が一番賢いお金の運用方法だった訳です。

そんな親達に投資の話を相談してもまず辞めておけと言われるのがオチでしょう。

そんな時代は意外と長く続きアップダウンを繰り返しながらバブルが崩壊する1990年頃まで続き、そこから一気に1998年頃まで低迷し、2000年を過ぎた頃からは現在まで1%を超える事はなくなりました。

私はアメリカから1年ぶりとか2年ぶりに日本に帰って銀行口座を確認すると、何も手を付けてないつもりですが手数料とか何やらで毎回銀行口座のお金が減り続けています。

お金を何年も銀行に貸している様なものなのに、逆に取られているなんて悲しすぎると思いませんか?

それとは逆に今は低金利でお金が借りれる時代でもある訳ですが、いくら低金利だと言っても借りたところで、それも利子を取られるので結局のところ、銀行が一番儲かるようになっているんだろと言われてしまいそうですが、ただ何もしなければ当然そうなります。

当たり前です、借りて、使って、ただ返す。

当然、消費して好きな物を買ったり、使ったりしている訳ですから当然です。

その上で利子も返さなければいけません。一番ありがちで、良く無いのは私も何度もやってしまいましたが、買う買うの欲望に負けてしまい、お金が無いのにカードのローンやリボ払いなどで、欲しい物を手に入れる事です。

これは後で苦しむばかりか、後の自分の経済力を数ヶ月から数年も奪われてしまうだけで何も残りません。

だから銀行などの信用できる低金利ローンを借りろと言っている訳ではありません。

正直、金利が高い低いはあまり関係ありません。

銀行だってお金が欲しいから貸してくれって言っても、そう簡単には貸してはくれません。

銀行に預けていても利子が少ししかつかない現代で、逆に言ったら借りるには低金利で好都合と言う事でもあります。

しっかりしたプランを持ち銀行からお金を借りる、つまり融資を受ける事ができれば、それは銀行もあなたを認めている訳です。

それを元手に自分の考えるビジネスに投資し、例えば自己資金が100万円あったとして、銀行から500万円を借りて全部で600万円でラーメン屋を始めたとします。

1年目にそこそこ頑張って利益が1年間で300万円出たとします。

つまり自己資金100万円で始めたラーメンビジネスが1年間で300万円になって返ってきた。これは年利300%の利益率です。

銀行にただ100万円寝かしておいて20円儲かったのとは訳が違います。

もちろん、その分労力は使っていますが、お金を活かすとはこう言う事でもあります。

これは余談になってしまいますが、私は自分の子供にお金の教育として貯金しろとは言っていません。

3つの瓶にSpend(使って良いお金)、Saving(貯金)、Giving(募金)と書いて、お小遣いをもらったら3つに分けて入れるようにしています。

1000円もらっても3つに分けてしまうので、なかなか直ぐには使えません。

そこで子供達は考える訳です。

お金の使い方は1つではありません。

欲しいものがあっても直ぐには買えないので、今買える物で我慢するのか、頑張って貯めるのか?あと何回我慢したら買えるのか?人の為にお金を使うってどう言う事なのか?

お金の使い方って色々ある訳ですが、重要な事はどう使うかではないでしょうか?

いくら沢山稼げたとしても、その使い方や活かし方が分からなければ、ただの浪費家です。収入の上がり下がりで生活を大きく変えなければいけなくなったり、我慢しなければいけなかったり、そういう事でお金を沢山稼ぐ事で将来の不安を解消するという考え方になってしまうのは、何だかお金に支配されている様にも思えます。

そういった意味でもお金に関する知識は必要ですね。