車は自分で所有しない、シェアする時代

ポルシェやベンツ、レンジローバーを買って、週末は優雅にドライブでもしたいなんて理想は、もうおじさんおばさん世代の発想で、今の若者は車すら買わないというのはほぼ当たり前の話。

それどころか、免許すら要らないという世代が増えてきているといいます。

私が小さい頃は18歳になるのが待ち遠しくて18歳の誕生日の少し前から教習所に通い、18歳になってすぐに車の免許を手に入れたものです。

今まで行けなかった様なところまで自分の運転で行けるようになり、何だか自由を手に入れた様な気分になりました。

随分と時代が変わってきたなと思います。

社会人になったばかりで、まだ給料もろくにない様な状態から百万円以上もする自動車を買うなんていうことは、そもそも常識的に考えて無謀としか言いようがありません。

平日は殆ど車に乗る機会もなく、使うとしても精々週末くらい。

その為だけにローンまでして車を買うなんて事は割に合わないという事なんですね。

どうしても週末だけの為に車が必要なら、カーシェアリングかライドシェアで十分です。

考えてみたら当たり前の事ですね。

 

どうしても車が好きで、これから新車で高級なガソリン車を購入しようとしているならば、それは物凄ーく効率の悪い投資になる事は、今の時代は覚悟の上で購入するしかないという事ですね。

ならば電気か水素エンジンの車にしたら、少しは下取り価格も良いだろうし燃料コストも安く済む。

今から買うならやはり新車の電気自動車だろう。

ちょっと値段はまだまだ高いが、買うならこれしかない。

 

でも、それでもよく考えた方が良い。

車を所有するという事自体が週末ドライバーにとっては物凄く高い出費になるからだ。

 

自分が本当に毎日のように車を使う様な生活をしているならば必要だろうし、そうで無いのならばカーシェアリングかライドシェアで十分かも知れない。

 

車、つまり移動手段のあり方はテクノロジーの発達で物凄いスピードで変化しています。

このスピードはあと5年もすると今とは全然違う世界になっている可能性が高いです。

自動運転に関してもテスラをはじめ多くの車業者で発表していますが、日本では正直まだまだあまり目にしないのが現実です。

昨今、日本の車産業の停滞が懸念される事が多々ありますが、圧倒的に自動運転に対する不安材料として事故でも起きたら大変だというような不安があります。

実際に自動運転での事故は確かにありますが、その都度話題になりテスラ等は叩かれています。

でも考えてみてください、手動運転に比べて自動運転の事故は圧倒的に少ないですし、その都度精度を上げていっています。

若葉マークやシルバーマークの運転より、自動運転の方が今では圧倒的にリスクが低いです。

 

それに加えて日本では自動運転に対応する法律の整備すらまだ何もされていません。

海外では急いで自動運転に対応した法律の整備がされていますが、日本はまだ様子を伺っているのか?何も考えていないのか?とにかく、この辺は大きく遅れをとりそうな気配があります。

 

そもそも日本は移動という考えに対して殆ど昭和から変化していません。

古いイメージが捨てきれないのか、新しく変化していこうという事に日本の政府をはじめ、全くグローバルに対応しきれていない感じです。

その事が強く現れている事が、今では誰もが知っているアメリカのUberという会社、日本ではUber Eatsとしてしか運営していませんが、皆さんもご存知の様に本来は民間人が運転しているタクシーの様なサービスがメインです。

実際はタクシーよりも安くて直ぐに来てくれる。

自分がどこにいてもスマホで近くにいる利用可能な車と目的地までの値段が分かります。

都会であれば5分以内で直ぐに来てくれます。

なんでこんな便利なサービスが日本には無いのか?

日本ではタクシー業界などの反発もあり、参入できないでいると言います。

何だか呆れてしまいますね。

私が日本に行った時にUberが無くて、非常に不便に感じました。

タクシーを待つのにタクシー乗り場まで行って列に並んで15−20分も待たされたり、ちょっと田舎に行くと30分以上待たされるなんて事もありました。

これが普通になっているなんて、これから海外からの観光客等を受け入れていくには少し不安な要素です。

日本での生活に慣れている私だから、この様な面倒な日本の移動手段にも対応できますが、海外からの旅行客に対しての利便性で言うと、こういうところは早く見直すべきではないかと思います。

それに加えてレンタカー等のサービスも、アメリカではTuroという民間人が自分の車を使わない時に誰かに貸すことが出来るプラットフォームがありますが、これも色々なところで借りる事が出来たり、車を持って来てくれる場合もあったり、全てスマホで出来てレンタカーよりも気軽に借りれてとても便利です。

全てアプリで出来ます。

この様なカーシェアサービスも私が調べたところ日本にも多少ありましたが、決済方法が日本のカードしか対応していなかったり、台数が少な過ぎたり、日本語でしか対応していなかったりとまだまだ問題は山積みです。

私が今回言いたい事は日本はこの様な分野で遅れをとってしまっているという事ではなくて、車は所有から共有に変わって来ているという事です。

これまで日本を支えてきたトヨタをはじめ多くの自動車産業は、その所有の為に車を生産して来ましたが、これからはどの様になっていくのか?

未来を予測する事でどうなっていくのか?

現在この円安の中、トヨタは今年の4−6月の売上は過去最高を記録しました。

しかし、この自動車自体が今後本当に必要になって来るのか?

自動車を所有する事や免許を持たない若者が増えてきている中で、移動する手段自体が大きく変化していく可能性が非常に高いです。

 

車が自動運転でスマホで呼べて空を飛ぶ。

自宅の前まで直ぐに迎えに来てくれて、行きたいところまで連れてってくれる時代は意外と近くまで来ています。

2030年くらいにはそんな時代が来るなんて事をいう人までいて、そうなると車を所有したり免許を持っている人自体が珍しいなんて事にもなります。

実際に自家用車は多くても5%くらいの時間しか使用されません。

95%の時間は車庫で眠っているのです。

もし、カーシェアやライドシェアが主流になって来るとすると、車は自動運転で次から次へと休みなく動き続けるので、駐車場が今のように必要無くなります。

そうなると今駐車場のところは何か違う事に利用できる様になります。

環境問題や燃料費の高騰で自動車は全て電気に変わります。

日本の大手の駐車場サービス、タイムスは数年前からカーシェアリングサービスを始めています。

これは駐車場サービス自体が不調だからではなく、未来を見越して業務を変化させているという事です。

それぞれの自動車に関わる企業が今何をしようとしているのか?

もう少し大きな目で見ると、移動という事自体がどういう風に変わっていくのか?

通勤して会社に行くという事自体、今は自宅で良いんじゃないか?等というくらいにコロナの影響で見直されてきているし、買い物も行くスタイルからオンラインでオーダーしてデリバリーしてもらうという様に変化してきています。

電気自動車テスラのCEOであるイーロンマスクも、ループという地下を高速で移動する電車を開発しているし、Amazonでお馴染みのジェフベゾスも宇宙船の要素を取り入れた飛行機を開発しているといいます。

世の中が今この移動という事の為にどのように動いているのか?

今この現代で排気量のデカいガソリン車の高級車を買うことは賢い人がする事なのか?

そして私たちは何に投資していったら良いのか?

一つの事を追求して考えてみると、色々な事が繋がってきます。

意外と時代の変化は早いものです、あっという間に想像もしなかった世界が来るかもしれません。

それでは、また!