マイホーム 資産となる家 負債となる家
実はマイホームは史上最悪の負債です!
いきなりですが、“何だよ今までと言ってる事が違うじゃないか“と言われても仕方ありません。
今まで買えとか不動産は資産ですとか言っていたくせに、いきなり史上最悪な負債でしたなんて誰が聞いても怒るでしょう。
申し訳ありません、自宅として不動産を持つなんて、つまりマイホームを持つことはただの負債でしかありません。
資産と思って購入したものが実は真逆の負債だったなんて。
いっその事、30年もローンを払うくらいなら思い切って売ってしまって、安いところに引っ越して家賃を払って住もう。
しかし、これでは30年経っても家も残らず、家賃は払い続けなければならない。
やっぱり最初は負債でも30年経ってローンが終われば資産になるから、我慢して30年間ローンを払い続けるのが正解だろう!
こんな感じでマイホームを手に入れて、30年間給料の殆どをローンの返済に費やしていく人は、特に日本では多いと思います。
この考え方は真面目で勤勉な日本人なら誰でも当たり前の事だと思うと思いますし、こうする事で社会的にも信用され立派な社会人の大人として認めてもらえると誰もが思う訳です。
しかし、これで本当に良いのか?たった一度の人生、30年間もただ金を貸してくれてしかも家を担保に毎月何もしないで利子だけとってる銀行の為に働き続け、少しでも支払いが滞ると家を没収するぞと脅してくる銀行の為に!
何も銀行が憎い訳ではありません。
実は私の父も祖父も銀行員でしたので、私も少なからず同じ道を歩もうと思った事もあります。
銀行は悪ではありません。
銀行としてもリスクを払ってお金を貸してくれるのだから、当然それ相応の利子がついても仕方ありません。
問題は未だに世の中の風潮として、人が一生をかけてする事の理想像が負債となるマイホームを手に入れ、真面目に30年間休む事無くローンの返済の為に働き続け、このむごい人の人生を成功と教育されている事に怒りを感じます。
アメリカでもひと昔前までは、マイホームを手に入れる事こそが人生の成功像、理想像として人生の形となっていた事は確かです。
でも、いまはどうか?
安定した仕事が30年間保証されているだろうか?
定年を迎えた時に、政府が生活していくのに十分なお金や医療を国民に提供してくれているだろうか?
少なくとも私は自分の子供たちにそんな事は言えません。
一番大切な事は、そのマイホームは負債となるのか、資産となるのか?
あなたの人生の足を30年間引っ張るものなのか?
それとも一生利益をもたらしてくれるものなのか?
30年間ローンをする事が間違っている訳ではなく、お金を借りたのだから当然利子をつけて返すのは当然です。でも問題はそこでではなくて、資産か負債かを理解する事が大事だと思うのです。
話を複雑にしてしまいましてすみません。
なら資産となりうるマイホームとは?
それはマンションやアパートを一棟購入し、その部屋の一室に住むことによって、家賃収入を得ながら住むことが出来るのでこれは立派な資産となりうるでしょう。
でも、そんな事は現実的に中々難しい。
2世帯住宅や3世帯住宅の様に同じ建物で入り口が別についていれば、それも家賃収入を得ることが出来ます。
でも、これらは特殊なケースであって、基本的にはマイホームは一家族が住むのに十分なスペースしかないのが一般的です。
ならば資産となりうるポテンシャルのある住居を探すのが将来の可能性として良い決断だと思うのです。
マンションを買うにしても、何かあった場合、いつ賃貸に出したとしても、ローンを支払っても手元にキャッシュフローが残るのか?
それでこれは負債なのか資産となるのかが解ります。
一軒家にしても狭い都会の家より、すこし場所が不便でも2階に増設可能な平屋であるとか、少し角度を変えて考えてみる事です。
民泊運営の事を考えているならば場所を探す時、逆に田舎に掘り出し物がある事が多々あります。
仕事のスタイルも大きく変わって来ている現代で、この先の未来も人々の生活の拠点が都会にどんどん集約していくとは考え難いです。
実際に私の住むハワイでも、本土からの大手で働くリモートワーカーが後を絶たずに来ています。
その中には、真剣に移住を考える人達も沢山いて、もし彼らがハワイに移住したとしても、今の仕事続けていく事が可能です。
会社は本土にあって遠く離れても、企業もそれを承諾した上で、むしろ彼らを支援しています。
5年前までは考えられなかった事が、今は普通の事になりつつあります。
大都会には本当に人々を満足させるだけの魅力があるのか?
仕事場が近くにあると言う以外に、それが無くても人々が住みたいと思いつづける魅力が、この先もあり続けるのだろうか?
便利さの上に不便さもあったし、本当に魅力のある場所というのはただ便利で何でもある事では無いのかもしれません。
完全で無い事にに魅力を感じたり、愛着を感じる事なのかもしれません。
そういった意味でも、不動産の本当の価値を見分けるには、値段が高いからとか、立地が良いからではなく、それはあなたにとって資産となるのか負債となるのかを見分ける事が、とても大事だと思います。