お金に依存させられない為には

1991年3月頃から1993年に掛けてそれはじわりと崩壊していった。

時は昭和が幕を閉じ、平成と言う新しい年号で華々しいスタートを切ったかの様に見えた。

日本における高度成長期からのバブルの崩壊。

その時は資産を不動産として持つことが一番賢いやり方だと言われていた時代。

お金があれば不動産を買って、土地の値段が上がり裕福になれる。

株はリスクが高い、貯金じゃ大して増えない。

不動産が一番堅く、リターンがでかい。

ビジネスマンであればそうする事が当たり前で、そうしない奴は無能だとまで言われていた。

そんな中、世界中で起きる大きな変化、ドイツのベルリンの壁の崩壊、米ソの冷戦の終結、ロシアの誕生、世界の動きに踊らされるようにして日本の経済も影響を受けて、不動産価格が暴落。

多くの人達が経済的に大打撃を受けて、破産する人達まで現れた。

信じられない、こんな事が起きるなんて。

不動産に投資しとけば絶対に安全だって言っていたじゃないか。

絶対に安全?

そこに大きな落とし穴がある。

 

その後の日本人の感情として、不動産を資産として持つなんてリスクだと言う人が増えた。

日本はそこから現在まで経済が停滞してとまで言われている。

その証拠に経済が良くなれば物価も上昇するはずなのに、今でも牛丼は当時と同じ300円代のまま、ディズニーランドの入場料も今では世界で一番安い。

こんな事を言うと、お前はアメリカに居るからそんな事を言って、嫌味じゃねーかなんて言われてしまうかもしれませんが、逆に日本に居ないからこそ見えることがあるんです。

日本に居ないからこそ、逆に日本人魂や日本愛は、正直人一倍い強いです。

アメリカでも2007年頃、不動産バブルが崩壊。2001年から2006年はアメリカでは不動産を買ったら直ぐに値上がりするので、多少無理してでもとにかく買って払えなくなったら売れば良いと言われていて、住宅ローンも銀行の窓口で簡単な書類の手続きで貰うことができました。

現在では考えられないことです。

その後、不動産価格が暴落。

資産価値が買った時よりもぐっと下がって、高額なローンの返済だけが残った。

そう、これがサブプライムローン問題。

この事がきっかけとなり、アメリカの超大手証券会社リーマンブラザーズの経営破綻し、それが世界に広がり、世界的恐慌にまでなりました。

その後、中々回復しない世界経済を尻目にアメリカだけは、GAFAと言われるGoogle, Apple, Facebook, Amazonを筆頭にIT企業がアメリカ経済を一気に回復させました。

不動産価格もリーマンショック以前よりも大きく回復し、現在2倍3倍以上の資産価値になっている所も沢山あります。

アメリカ人にとって、資産を不動産として持つことは一番賢い方法だと言う事は、常識的な事です。

アメリカには強い経済がある、世界の影響を受けるより、世界に影響を与えてきたのが強国アメリカだ。

いやいや、ちょっと待てよ!

ここにも落とし穴があります。

絶対に安全なんてありえない。

かつて最強を誇った大英帝国も、そんな時があった。

中国もあなどれない。

中国はアメリカよりも急激に経済力を伸ばして行き、今や世界第二位の経済大国にまでなった。

今何か中国で起きればアメリカといえど、経済的にも世界規模で影響を与える事は間違いない。

そんな事を考えてるときりが無いかもしれませんが、常に考えなくてはいけない事は常にリスクがあるという事。

経済が落ち込む時は思わぬところから始まって、それが色々なところへ飛び火して、連鎖して大きなダメージとなる。

ならばどう対処出来る様に準備しておくのか?

そんな時に国を批判したり、経済に文句を言っても、何にもなりません。

いちいち世界の経済が傾く度に、一緒になって踊らされている様ではいけないのです。

そんな時、誰かが手を差し伸べてくれる訳でもないし、国があなたを助けてくれる訳でもありません。

あなた自身、個人で守らなければならないのです。

それにはどうするのか?

経済の波に大切なあなたの人生を狂わされない為に、つまりはお金に依存しないで生きていくにはどうすれば良いのであろうか?

答えは資産の分散と、正しい貯蓄です。

 

会社があるから大丈夫。

お金の事は心配しなくて良い。

何とかコロナも乗り切ったし、これからは絶対に良くなっていくよ。

大丈夫、このまま定年までは何とかなるよ。

この船に乗っていれば安泰だ!

口には出さなくても、もし心の中でこんな風に思っているとしたら、ちょっと楽観的だと思った方が良いです。

まず、会社に全てを託している時点で100%安心なんて事はあり得ない事は平成、令和を生きて来た人達は身にしみて解っているはずです。

それでもまだ会社を信じているというのなら、考え方が昭和すぎです。

だからと言って会社を辞めろといっている訳ではありません。

勿論、会社が今の生活の要となっている人がほとんどだと思いますで、辞めてしまったら生活が苦しくなるので辞めろと言っているわけではありません。

もしかしたらコロナで仕事を失ってしまった方もいるかもしれませんし、その後新しい仕事についた方もいるかもしれません。

何とかコロナを乗り切った方もいるだろうし、逆にコロナ下でいつも以上に利益を出した会社もある訳ですが、いずれにしてもそれは一生続く事ではありません。

今は良くても来年はどうなるかわからないし、会社に勤めている以上いずれは定年になって辞る日が来ます。

その後は年金だけで足りるのでしょうか?

麻生太郎自民党副総裁の老後2000万問題も記憶に新しいところですが、実際に金融庁の調査でも日本では1人当たり今老後年金だけでは2000万円足りてないと言って問題になりました。

つまり国も認めている訳です。

年金だけでは老後充分な生活が出来ないと。

にも関わらず、その未来に近づいていくのを何もせずに過ごして行く事はもはや絶望的な未來に向かって過ごしているに過ぎないという事に気付かないといけません。

日本はひどい国だと思っているかもしれませんが、それでも日本は福祉に関しては温かい国です。

医療費も手厚い保険が賄ってくれて、日本は素晴らしいと思います。

しかしその温かさが国民から自己防衛する力を奪っているとも言えると思います。

アメリカでは医療費はめちゃめちゃ高いので加入できない人も沢山います。

大体毎月保険に加盟するのに1人辺り4万円位します。4人家族で保険に加盟するだけで毎月16万円も支払います。

病院に行ったか行かないかは別として、保険に加入しているだけで、これだけ払わないといけません。

その上で病院に行ったら医療費高いです。

なので出来る限り行かないようにしています。

歯医者なんてめちゃくちゃ高いです。

老後に関しても、アメリカ人は初めから国をアテになんかしていないので、社会人になってお金を稼ぎ出すと同時に投資を始めます。

つまり、リスクという以前にこのまま何もしないで会社一本で定年まで過ごすと、明るい老後は待っていません。

むしろ金銭的に苦労する事になってしまい、惨めな老後生活を送らなければならなくなってしまうと言う事です。

これはその時の経済の状況に関わらず、必ずやって来ます。

そうならない為に今、手をうっておかなければなりません。

 

さて、ここからは具体的にお話します。

まず、メインの仕事。

これは会社員だろうが自営業だろうが関係ありません。

生活が十分にしていけるだけの収入のある仕事の事です。

その上で貯金や投資ができる余裕がある事が必要です。

もし、そんな余裕がないという方は支出を見直してください。

解ってます、皆さん言います。そんな余裕は無いんだよ!と

でも、小さい事から見直すのです。

毎日スタバで買っているコーヒーやパン。

自分でマイカップを買って、朝家でコーヒーくらい簡単に作れます。

パンにハムとチーズと野菜を挟めば美味しいサンドイッチが作れます。

これで600円くらいは節約できます。

600円くらいと馬鹿にしていますが、週5回で3000円、月12000円、年間では144000円です。

 

その上で、無駄な保険払って無いですか?

それなのに余計な積立式の保険とか払って無いですか?

それって殆どが手数料です。

積立と保険は別です。

保険として本当に必要な物だけを掛け捨てで払って、積み立てたければ別で貯金や投資をした方がリターンが大きい場合が殆どです。

 

それらで得たお金でまず最低3ヶ月間生活していける分の貯金をする。

 

そして、副業です。副業をしましょう。

今の時代、副業は何処かに行かなくてもコンピューターさえあればいくらでもあります。

そして副業には定年もありません。

空いている時間に自分のやりたい分だけやる事が出来ます。

 

その上で資産運用をする。

つまり投資を始めるという事です。

3ヶ月間何もしなくても生きていけるだけの貯金が貯まったら、それ以外のお金を投資に回して行きます。

投資については当然リスクもありますが、短期的な物ではなくて長期的な物です。

短期的な投資はむしろ仕事や副業のカテゴリーです。

私の場合は不動産であればBuy and Holdが長期投資、Flipは短期であると考えています。

Buy and HoldやFlipについてわからないという方は過去のブログでお話していますのでそちらをご覧ください。

 

Buy and hold関連の記事

エクイティーって?

 

Flip関連の記事

アメリカ流の不動産投資法フリップ

 

そして株はデイトレードのような事も短期的な投資なので仕事や副業です。

長期的な株式投資とは投資信託が良いと思います。

私は日本や中国の物は多少は持っていても良いと思いますが、今は私もまだ持っていませんが、アメリカの優良企業500社を集めたSP500か3800を軸にして毎月定額積立投資の長期保有で良いと思います。

このようなパッケージ物であれば、分散が出来ているので、わざわざいくつも所有する必要もありません。

変な話、1つでも良いと思います。

まずこの体制を見よう見まねでも作ってみてください。

そこから自分のメインの収入源を少しずつ副業に移していき、最終的に投資のリターンだけで生活できる様になれば、お金に依存しなくても生きていく事ができるという訳です。

私はこれはお金が充分にあって将来そんな事は心配する必要がないという方にお話しているのではありません。

その上で若い人達だけに話している訳でも無いです。

この形以外に今の日本で一般的な人等が、国や年金だけに頼らなくても幸せに生活して行ける道は無いと思っています。

まずは3ヶ月分の貯金、そしてメインの仕事以外の収入源、そこから出た利益を無駄に消費するのではなくて、自分の資産を作っていく。

資産形成は始めた時から少しづつあなたを守るために勝手に育っていきます。

始めるのに遅すぎる事はありませんし、もう始めている方でも資産形成をもう一度見直して見るのも良い事です。

無駄なく、資産運用が最大限のパフォーマンスができる様に意識しましょう。

そして皆さん、お金に依存しないでも好きな事をして幸せに生きて行きましょう。