超ヤング世代の到来

日本のテレビ人気って今だに物凄いものがあります。

先日、久しぶりに日本のテレビを観て、”あっこにおまかせ”や、”新婚さんいらっしゃい”が今だにやっているのを観てびっくりしました。

流石に”新婚さんいらっしゃい”は50年以上も続いていて、今年で放送が終了する事が決まったようですが、”あっこにおまかせ”は今だに視聴率10%を超えているそうです。

恐ろしい人気ですね。

それだけ和田あき子さんには根強い人気のファンがいるという事なのでしょうか?

これって本当に凄いのか?

視聴率10%とはいえ、日本の人口1億3千万人から計算すると、約1300万人の人達が観ているという単純計算になるのでやはり凄いですね。

しかも”あっこにおまかせ”の視聴者の年齢層は60歳以上が殆ど。

60歳以上の年齢層は日本の人口の約30%と言われていますので、約4000万人中の1300万人と考えると、何と視聴率30%!確かに凄いです。

でも、これってテレビというメディアの世界なので、最近はテレビを観ない若者達がかなり増えました。

その証拠に最近の調査では20歳以下の1日の平均テレビ視聴時間は、殆ど観ないから1時間程度のようです。

それとは対照的に60歳以上になると1日の平均テレビ視聴時間は一気に4-6時間と圧倒的に多くなります。

そういうところから考えても60歳以上の方達にとってテレビは一番のメディアであるという事がいえます。

しかし先程もお話ししましたが、視聴率10%で1300万人が観ていると言っても、Youtubeで言ったら再生回数1300万回なので人気Youtuberの足元にも及びません。

日本でもトップYoutuberの再生回数は20億回再生を超えています。

Youtubeなので再生時間は短いですが、テレビでも瞬間最高視聴率が40%近くになるなんて事は1年に一度紅白歌合戦くらいなもので、それでも日本の人口から考えてもYoutubeの5200万回再生に等しい数字です。

日本の人口が約1億3000万人なのに20億回再生って事は、日本以外にも視聴者が多いって事ですが、日本の人口を大きく超えているという事は、むしろ日本以外の視聴者の方が多いという事です。

テレビが日本放送なら、Youtueは世界放送です。

箱のデカさが違います。

Youtubeとテレビ、近い未来はテレビがなくなる可能性が高いです。

そして、その間の20歳代から50歳代の若者層から中年層でも1日のテレビの平均視聴時間は1.5-2.5時間と一気に減少していて、今もなお減少していっています。

 

そして今話している事は日本の話。

世界ではこの30歳代よりも10歳代、20歳代の方が人口が多いのです。

なんと今の世界の人口の32%がこの10歳代、20歳代の若者世代。

21世紀の初めは世界的なベビーブームだったのです。

21世紀の初めといえば、何と言ってもインターネットとスマホが大ブレイクした時代。

この時代に産まれたり、育った人達にとってテレビはもはや親が観たいものをつけていて、自分が観たいものはスマホやパソコンで観る時代。

つまり、テレビは殆ど観ない世代という事がいえるのです。

更にこの10歳代と20歳代でも、特に10歳代とそれ以下の超ヤング世代はパソコンさえも使わない世代と言われています。

彼らに言わせるとYoutubeを横にして画面を最大化して観ている事自体もう古い事。

スマホを縦にして観やすいものしか観ない。

再生時間が数分から数十分では長すぎて観ない、数秒から数分で観れるものしか観たくない。

更にいうとYoutubeなんてもう古い、Tiqtokやそれと同じようなショートなメディアじゃないと観ないというのがこの世界的なベビーブーマーの超ヤング世代です。

 

だからどうしろという事ではないですが、世界は今大きく若返りしています。

ハイテクになりすぎて便利になりすぎると、逆に不便だと感じてしまう世代がいるというのは、世の常です。

それでも世界は物凄いスピードで進んでいて、しかも若い。

そして圧倒的にグローバルになりました。