お金の増やし方
お金はいくらあっても良い。
お金は沢山あればあるだけ幸福度も上がっていくものだ。
贅沢品や欲しい物を好きなだけ買ったり、高級レストランで値段を気にせず食べたいものをオーダーしたり。
高級な家に住んで、高級車を乗り回し、お金さえあれば人生最高だ!
そんな風に思ってただひたすら働きまくり、ぼんやりとした金持ち像を目指して、一生懸命頑張っていれば、そのうち光が差して来るに違いないと誰もが少なからず夢見た事はあるのではないでしょうか?
私トシ伊藤から、はっきり言わせてもらいますが、そんな曖昧な計画では自分の人生を十分な経済力で、最高の人生にする事など出来ません。
まずこの十分な経済力というのは具体的にいくらあれば、十分な経済力と言えるのか?
その金額は人によって違うのか?
お金は沢山あればその分幸福度も上がるのだろうか?
違います、お金に満たされていればハッピーかと言われれば、そういう訳でもありません。
一般家庭で十分幸福を感じられる金額は年収800万円と言われています。
それだけで十分、それ以上になっても人はただ贅沢になるだけで幸福度は変わらないというのです。
ならば年収800万円以上の仕事を探せば良い。
今、働いている会社でもっと頑張って年収800万円にすれば良い。
そう思ったあなたは、この年収800万円の幸福は得られません。
なぜなら、その分あなたの人生を削って売っているだけだからです。
人生とは時間です。
時間とは人生そのものです。
この年収800万円とは会社に勤めて得られるお金では無くて、働かずとして得られるお金の事です。
つまりは投資ですとか、自分のビジネスから得られる収入です。
投資で、例えば株式投資で年間800万円の利益を得るには投資額はいくら必要か?
4%の利回りとして2億円必要です。
この時点で2億円持っているよという方はおめでとうございます。
人生、成功です。
しかし、今2億円投資に回せるよという方はそうそういないのではないでしょうか?
いや、むしろ殆どの人がありませんよね?
最近、良く聞くようになったFIREという言葉をご存じの方も多いと思いますが、これはFinancial Independence, Retire Early(経済的自立と早期リタイア)という意味です。
このFIREを目指して多くの人が投資に資金を回して、若くしてリタイアを目指します。
でも、このリタイアについて少々誤解がある様です。
リタイアというと定年を迎えて、その後は仕事をしないでゆっくりと余生を過ごすという様に考えている方も多いと思います。
このFIREの意味は経済的自立と早期リタイアです。
つまり経済的自立とは、お金に左右されずに自分で好きな仕事を選べる様になると言う事。
もちろん、働くか働かないかも自由。
生活の為に我慢して自分が好きでもない仕事を嫌々しないでも良くなるのです。
今の仕事が大好きで100%満足している人もいるとは思いますし、何も若くして実際に引退しなければならない事でもありません。
逆に言いますと、定年を過ぎても自分が好きでやっている仕事で、まだ続けていたい。やっていたい。
リタイヤするのか?しないのか?
会社は定年で退職したけど、今度は自分自身で続けていく事も選択できる様になる。
つまり、経済的自立とは自分の選択肢が増えて、もっと自分の意志で人生を選択していく事ができると言う事です。
その為には、それまでの道のりが投資資本2億円で年収800万円。
やっぱり道のりが遠過ぎるとは誰もが思うと思うのですが、ここにも大きな誤解があります。
この800万円というのは住んでいるところや、それぞれに個人差があると思いますし、あくまで目安です。
例えば投資資本が1億円あって、ここからの投資収入が年間400万円までなったとしたら、あなたは以前のように生活費のために朝から晩まで嫌いな仕事をしないでも済みます。
目標の800万円に対して50%は達成しているので、朝から昼まで働けば十分になるだろうし、つまりあたなの自由度は50%になったと言う事です。
生活の為にはあと400万円分働けば良いという事になります。
もしこれが自分が本当に好きな仕事で年収500万円の仕事であれば、400万円は生活費に当てて、残りの100万円は投資に回せます。
この投資金額が増えれば、投資のリターンも増えるのでさらに目標達成までのスピードが上がっていくと言う事になります。
まさにこれは全ての人が目指すべき道だと思いませんか?
実際に現代の日本では定年後に年金をもらって優雅に年金暮らしとはいかず、年金で年間800万円支給されるなんて事はありえません。
多くの人達が定年後も生活費を賄うために働き続けなくてはいけないのは、今の日本の年金制度では確実な話です。
定年後に生活費を稼ぐ為に渋々働くのか?それとも定年後も好きな事を続けていたいのか?それには早いうちから投資を始めておいて、投資からの収入源を作っておく事が大きな分かれ目になります。
お金を稼ぐ事、投資をする事は、決して悪い事ではありません。
むしろ賢く、自分の人生を自分で選択する為には、投資をする事がとても大事になってきます。
アメリカでは若いうちから投資を始めようという意識が日本と比べると大分高いです。
日本は何故か定年まで一生懸命働けば、その後は国が何とかしてくれる様に思っている感じがありますが、アメリカではそんな様に思っている人は一人もいません。
むしろ、国からの年金制度は一応ありますが、特にそれに期待はしていませんし、国自体が個人でリタイヤメントのファンドに投資する事に対して、税金を優遇しています。
以前、前麻生財務大臣が定年後は年金だけでは100歳まで生きるとしたら、2000万円足りないよと言った問題で、その為に国は定年後の為に積立投資や、資産形成を勧めると言う事と、それに対する税金の優遇も利用してほしいと言いたかったのだと思いますが、国民の投資に対する知識が低い事と、前麻生財務大臣の説明不足で、大きな誤解を生んでいました。
まさにこれは日本が投資に対して不慣れであると言う事と、何故か投資は金持ちだけが出来る事だと思い込んでいるという様な風潮にあります。
投資を始めるのに早いも遅過ぎるもありませんが、若いうちから始めるのに越した事はありません。
今が何歳でも今日が一番人生で若い日です。
自分の資産形成に投資の為の資金を作り出す事はもはやマストです。
将来的に投資からの収入で自由を得ることは、長生きの秘訣かも知れません。
実際に名だたる投資家達は長生きです。
世界三大投資家のジム・ロジャース氏は現在80歳になっても精力的に活動していますし、言わずと知れたウォーレン・バフェット氏やジョージ・ソロス氏は90歳を超えても活動中です。
まずは収入には2通りあるという事を理解して、人的資本から少しずつ投資資本を増やしていき、最終的に投資から収入を得られるイメージをつけていく事が大事です。
自分が今、何をしているのかを理解して、将来は何をしたいのか?
投資はただお金が沢山欲しいからという事ではなく、自分がどれだけ必要としているのかを考える事から始ります。
資産形成と人生設計はまさにイコールともいうべき共通性があります。
人生設計をしたら、それに伴う資産形成があることで、目的が達成できる可能性は大きく変わってきます。