景気後退でも強気のアメリカ 何故、そんなに強気でいられるのか?
インフレ、円安、不景気等、ネガティブな言葉が飛び交っている今日この頃ですが、私の住むアメリカでも同じようにインフレや人手不足などが大きな問題となっています。
先日、友人に言われましたがアメリカのおかげで円安になってアメリカに住んでいる人は良いけど、日本人は円安で大変だよ。
あたかもアメリカは好景気でインフレも吹き飛ばす勢いだと思っているかのようにも聞こえましたが、今アメリカも上がりすぎるインフレに苦しめられ、一気に不景気に突入する勢いです。
私もスーパーなどに買い物に行っても野菜一つ買うのにもキューりやアボカドでも今年の初めと比べると2倍になっていて、ちょっと考えてしまいます。
実際にアメリカ人の58%の人が私と同じように食品価格の高騰で、食品を買うのによく考えて購入しているという意見がある事と、更に将来の資金についても30%の人が毎月の貯蓄を少し減らし、20%の人がリタイヤの積立金額を減らしたと言うデータがあります。
そしてバケーション好きのアメリカ人は、原油価格の高騰で航空券が33%上がった事により四人に一人の25%の人がこの夏休みの旅行をキャンセルしたというデータもあります。
大きな会社ではリストラなども始まっています。
つい先日までは人手不足で苦しんでいた企業も今度はリストラです。
この切り替えの速さはアメリカらしいとも言えますが…
とにかく、完全に不景気ムードのアメリカですが、それでも投資家たちは強気です。
こんな状況でも揺るがずに景気の回復を待ちます。
長い短いはあるにしても必ずアメリカの経済は復活すると考えています。
実際に私もそう思います。
これには他の国にはないアメリカの強みがあるんです。
残念ながらこれは今の日本にはありません。
むしろ日本は逆を行っているんです。
そのたった一つの将来の経済力の鍵となる事、
それはアメリカが移民の国であるという事です。
他にも移民を受け入れている国も沢山ありますが、アメリカ程の大きさではないと思います。
これが何でそんなに経済に影響するのか?
若年、中高年層の幅があるという事は、経済を動かす労働力や購買意欲が強い世代が多いという事です。
そしてこの幅が途切れない様に移民で補い続けているので、経済力が一時的に落ちても相当な事が無い限りは持ち直すと考えられます。
私もアメリカで飲食店をしていますが、今の様な時期はインフレで苦しいですが、やはり良い人材には賃上げをして経済力が落ちない様にして、共に乗り越えます。
決して良い人材に対して賃下げしたりはしません、共に戦うのです。
原価が上がって来たからといって、原価削減の為に質を落としたり内容を減らしたりするのは得策ではなく、素直に堂々とそれなりの価格に調整していくという事で、顧客の理解と満足度を維持します。
この辺が私がアメリカで仕事しながら投資して行こうと思う最大の理由です。
ちなみにこちらが日本とアメリカの人口の分布表です。
左が日本で右がアメリカです。
日本の様なマッチョ型に対して、アメリカはボッテリ型の体型です。
このボッテリの維持が最適で、真ん中から下のこの若年、中高年層の幅の広さが強い経済力の証です。
もちろんこれだけではありませんが、これが多くの投資家や移民を惹きつける大きな要因だと言う事は言えると思います。
人口が多いイコール経済力と言っても過言ではありません。
それが良いか悪いかは人それぞれですが、そこが私が現役でいる限りはアメリカで頑張ろうと思うところです。
そして多くのアメリカ人達も、この人口の多い未来に対して希望と揺るぎない 自信をもっています。