不動産を購入する時に大切な事
今日は不動産を購入する時に一番大切だと思う事についてお話しさせていただきたいと思います。
また、それを見誤ってしまう事による大きな落とし穴についてもお話しいたします。
いきなり結論から言いますと、不動産購入時に一番大切な考えなくてはいけないポイントとは、やはりリセールバリューです。
とは言いましても、日本とアメリカでは比較にならないくらい市場が違います。
日本では土地の値段も上がりにくいし、建物の値段は築年数が古くなるにつれて価値も落ちていきます。
アメリカは土地の値段も上がり易いですし、建物の値段も築年数が古くなっても価値は落ちにくいです。
むしろ上がっていく事も珍しくありません。
不動産は不動産、国は違っても人間が住む為に必要な物なので、共通するところも沢山あることは事実です。
日米共通どころか全世界共通で言える事ですが、自宅にしても投資物件にしても不動産とはお金で買う物であり、お金を物に替えて資産にしたという事なので、出来ればこの資産価値は購入価格よりかは下回ってもらいたくはありません。
自宅にしても投資にしても不動産を購入するという事は、不動産投資である事には違いありません。
ただ例外として人によっては、私は土地の値段が下がろうが家の価値が落ちようが関係ない。
住みたい所に好きな様に住みたいんだという人もいますし、それはその人がそこに価値を持ってそこにはお金を賭けても構わないという事ならば全然問題ない事だと思います。
資産が目減りしてでも住みたい所に住むんだと言う目的や価値があるなら、それに対してお金を使うと言う事なので、それはそれで物凄く価値のある事だと思います。
しかし多くの人にとって不動産は大きな買い物であり、出来れば資産として価値を高めて欲しい物だと思う人達の方が多いと思いますので、そういう観点でお話しします。
とは言っても、価値を見分ける事は当然素人には難しいです。
高いからといって価値があるという訳でもないですし、安いからといって価値が低いと言うのは間違いです。
例えば1億円する物件でも3年後に7000万円になれば価値の低い物件ですし、3000万円で買った物件でも3年後に4500万円になったとしたら、これは価値のある物件だと言う事が言えます。
そういう物件はどういう所にあるのか?
それは日本では非常に難しいですし、アメリカでは比較的見つけやすいです。
そしてまずそういう物件が無いと言っても良いのは新築の物件です。
理由は新築物件には目に見えないコストが沢山乗っていて、数年するとそれはすぐに無くなるからです。
新築というだけで本来の価値よりも1−2割増しになっていると言っても良いと思います。
ですので、掘り出し物は中古物件の中にあります。
色々な要素で値段が安くなっているのが中古です。
中古というだけで安い。
見た目は殆ど新品と変わらなくても、中古という理由だけでぐっと安くなる。
新築から1年経てば中古物件になりますここでまず値段がぐっと落ちます。
それに新築物件には宣伝費や人件費等の物件以外の余計な経費が乗っていて高くなっている事が多いのでそういう経費が排除される事によって購入価格を大きく落とす事が出来ます。
価値はそこまで落ちていないのに、値段はぐっと落ちるのが中古物件です。
更に築年数が多ければ老朽化した分も値引きしてもらえます。
そして、そんな中でも立地によって値段以上のバリューがある物件がある可能性があります。
このバリューも人によっても変わってきます。
例えば職場への便利さや、趣味によっても人それぞれで違ってきます。
私の場合のバリューはいつもそこで民泊運営ができるのかを考えます。
もし民泊運営を上手に出来るポテンシャルがあれば、ローンの返済の大きな助けになります。
さて、ここで気をつけなければいけない事は、このローンについてです。
このローンについては大きな落とし穴がありまして、私も苦しめられた事があります。
ローンの事は、不動産購入時には人は物件が欲しいという欲望によってあながちになる傾向があり、そこを不動産屋は上手い口調で誘ってきます。
ローンとはすなわち負債です。
特にこの住宅ローンは30年とか35年の長きにわたって、個人の経済を圧迫する嫌な存在です。
不動産屋は貴方にこう言います、この物件は今の貴方にとってピッタリの物件です。
そして、勧めてくる物件の金額も今の貴方に支払えるだけの最高額の物だけを提示してくると思います。
ここで冷静に考えて欲しいのですが、今の状況が10年20年後も同じだという事がありえるでしょうか?
今、お子さんが小さい方は当然大きくなりますし、学費だって増えていきます。
そして子供等が社会人になれば何処か違う所に住むかもしれませんし、そうなれば余計な部屋が余ってしまいます。
ひょっとしたらお子さんが予定外に増える事もあるかもしれませんし、今の会社が30年間安泰だとも今の時代はわかりません。
30年もあれば人生色々あると思いますが、収入だって安定し続けるかも分からないですし、出費だって変わってくると思います。
会社の近くで便利だと思って買ったのに、転勤になってしまい物凄く通勤に不便になったとか、想定しない事など30年もあれば起こっておかしくありません。
そんな時に今の物件を売ってその時の生活にあった違う場所に引っ越そうと思っても、物件の価値が暴落してローンだけが残ってしまったという話はよくある事です。
不動産を購入する際はここまで考えて行動しなくてはいけません。
その時の自分の身丈よりも金銭的にかなり余裕を持った物件の選択が必要です。
不動産が欲しいからといって、物件を調べる前に不動産屋に相談するのは間違いです。
まず自分で調べて、物件に対する知識をある程度つけて、自分の30年後の未来まで予測してから、不動産屋に相談するというのがベストな順番です。
何の知識も無くいきなり不動産屋に駆け込むのは狼の群れに羊が飛び込む様な物なので絶対にしてはいけません。
アメリカの場合は不動産エージェントは6%のコミッション性なので、ある程度クリアーなのですがそれでもオオカミには変わりありません。
とは言ってもこちらもある程度知識をつけていく事で彼らに的確な質問が出来る訳で、上手く付き合うことによって逆に力になってくれる存在にもなります。
大切な事は自分のバジェットを決めて、その中で考えるという事。
もし、その時に物件が無かったり決まらなくてもその後30年にも及ぶ事ですから、その時は諦めてまた次の機会を待つという事が大切です。
焦ってはいけません。
私の場合は納得する物件が見つかるまで5年かかりました。
不動産エージェントとも5年の付き合いです。
彼はベテランエージェントですが、私の事や私たち家族の事を良く理解してくれています。
そして、物件購入時には数十万円する家の保険を1年分プレゼントしてくれました。
これは稀ですが、そんな関係も築ける訳です。
不動産ジャーニーと言いますが、不動産とは多くの人にとって一番大きな資産です。
そして、長い旅でもあります。
良〜く考えて、研究するだけの価値は十分にあります。
そこが不動産の面白いところでもあり、難しいところでもあります。
もし、もう購入してしまったよという方でも、その価値を高める方法を考えてみるのも面白いと思います。
私の場合は何度も言うようにその価値の上げ方は民泊ですが……