怪しい投資案件や詐欺に騙されない
皆さん、こんにちは。
さて今日は、ぼったくり投資案件やぼったくり保険に騙されない様にするにはどうしたら良いのか?という事でお話ししたいと思います。
将来の事を考えて、投資をしておこうとか保険に入っておこうとかって思う時点で、お金に対しての意識が非常にの高い人達であると言えますし、そもそもこのブログを読んでいただいている時点で皆さんは非常にマネーリテラシーが高い方達が多いと思います。
しかし、そんな人達が実は紙一重で逆にぼったくり投資案件やぼったくり保険に騙されやすいんです。
今はそこそこ安泰だけど、将来何があるか分からない。
このままで良いのだろうか?
ニュースを見ると日本の経済の先行きも怪しいし、このまま定年まで仕事があるとは限らない。
自分に万が一の事があったら残された家族は路頭に迷ってしまうのではないか?
そう思って保険屋とコンタクトをとってみて、よくわからないが積立式の生命保険に加入したり、どっかのよくわからない投資信託を買ってみたりして、とりあえずは安心した気持ちになってしまってはいませんか?
結局はそれらの支出が首を絞めて出費がかさみ、貯金を切り崩したりして将来どころか今の生活を苦しめてしまっているなんて事もあるかもしれません。
投資を始めようとか、将来の為に保険に入ろうと思ったら、まずはその資金を捻出する為に支出を見直す事から始めて下さい。
余計な支出がないか見直して、削れるものがあれば削る。
そこから出た予算で投資や保険に回していくという考え方が基本です。
何もしないで急にあなたの収入が増える事はありません。
予算を確保してからその分だけを投資や保険に回していくという事です。
まずは防御から。
防御を固めているうちに攻撃力は気付かないうちにどんどんと上がっていきます。
それでは保険と投資、何だか似ているようで全くこの2つは別物です。
よく保険と投資を両方扱うセールスマンもいますが、私に言わせれば99%が詐欺師です。
大手だから安心だとか思う方も多いと思いますが、保険でも投資でも大手の名前がついていればセールスマンにしてみれば売りやすい商品なだけです。
大手の保険だろうが、大手の投資ファンドだろうが、その殆どはぼったくり商品。
色々なものを上手く組み合わせて、売りやすい物と売れない物の盛り合わせパックを売っているにすぎません。
そもそも、お客さんの事を真摯に考えてできた商品でも何でもなくて、会社の利益になる商品だけを売り付けて来るのがセールスマンだと思って良いと思います。
保険というのはそもそも必要な場合にのみ加入するという事。
人間というのは不安を持っている生き物です。
大災害が起きるのではないか?
事故に巻き込まれるのではないか?
そこをあおってくるのはプロの保険屋の手口です。
心配事はつきません。
保険に加入しようと考えるのならば、保険屋に連絡するより自分でオンラインで調べて自分の意志で自分が必要だと思う保険に加入しましょう。
特に生命保険は人は必ず死ぬので残された遺族の為にも加入しておこうと考えてしまいがちですが、よく考えるべきです。
自分が死んだ後に残された遺族が自分に借金があったりしてその返済を遺族が引き継がなくてはいけない場合や、逆に物凄い資産があって莫大な相続税を支払わなければならない様な場合には、その規模に合わせて生命保険に加入しておくことで残された家族を守る事ができます。
なので実際は一般的には殆どの人が当てはまらないのが生命保険です。
勘違いされがちですが日本の住宅ローンは住宅ローンの名義人が死亡した場合、その債務は残された遺族が引き継ぐ事になります。
しかし、団体信用保険に加入しておく事でその残りの返済債務が免除されます。
これを生命保険で補おうと考えて生命保険に加入している方も多いと思いますが、それは大きな勘違いです。
また積立式の生命保険もお勧めできません。
本来、貯蓄と保険は別々に考えるべきです。
積立式の生命保険は解りずらく、手数料も馬鹿みたいに高い場合が多いです。
それを積立の貯蓄の利益で煙に巻いている感がありますし、私の経験上今まで保険のプロという肩書きの方に説明いただいても、必ずボロが出るというのがこの複雑な貯蓄と保険を組み合わせた積立式の生命保険の仕組みです。
そもそも保険の事が専門の方に、本来専門ではない投資の事まで説明させるのはちょっとコクな話です。
積立式の終身生命保険等は死亡補償額を自分が毎月貯蓄した分で補っている事が多く、長生きすれば長生きする程死亡補償額は自分で負担する仕組みになっています。
つまり簡単に説明しますと、長年自分で積み立ててきた貯蓄を保険会社に自分が死ぬまでお金をあげ続けて、死んだ後は保険会社が保険金を払ってくれるのではなく、自分が貯蓄したお金を残された遺族に支払っているだけです。
その証拠に終身補償の保険は一生涯続きますという事を伝家の宝刀にして、支払い満期にその貯蓄金の一部を引き出した場合、死亡補償額から差し引かれます。
例を出して言いますと、積立満期が60歳だとして死亡補償が3000万円だとします。
30歳から毎月3万円づつ積み立てると積立元金は約1000万円、これを5%の複利で積み立ててきたとすると60歳で積立満期を迎えた時には積立金額は2500万円になっています。
この時に積立金額の2500万円を引き出すと、死亡して遺族が受け取る金額は500万円になります。
そのまま、引き出さずに80歳まで生きたとすると保険会社に預けていたお金は6600万円にもなり、死亡補償の3000万円をとっくに超えていて、結局のところ全て自分自身が貯めていたお金を遺族が受け取るだけで、保険会社は一円も払っていません。
この事はまず積立保険に加入する際に保険屋の口からは説明される事はないでしょう。
どうしても生命保険に加入したいのであれば、掛け捨てタイプのものでしか意味がないでしょう。
大手の保険会社だからとか、大手の証券会社であっても、まず疑ってかかった方が良いと思います。
セールスマンが感じの良い人だから、そんなボッタクリ商品を自分に売りつけてくる訳がないなんて思ってしまうのも解りますが、大手であれば見た目や雰囲気が良さそうな人間をセールス担当に当てる人事など容易な事です。
言い方は悪いですが、見た目や雰囲気が良さそうなだけで選ばれた殆ど知識のない人間をトレーニングして、皆さんのところに送り届けて来る訳です。
言ってみたら彼らに悪気はないかもしれません。
ただ、保険会社や証券会社のシステムとして売れる事が第一なので、こういった合法的なボッタクリ商品が後をたたない状況が続いています。
こういった状況を回避していくには自分自身が正確な事を理解して判断していく以外にありません。
残念な事に同じ手口に引っかかる人は何度も騙されますし、それに気付いているならまだしも騙されている事にも気付かずに続けているという人達は沢山おります。
気付いたとしてしても何十年も経ってから気付いたというのでは悲しすぎる話です。
正直、言っている私自身も何度も騙されました。
そして、これらを回避して行く方法があるとしたら一つしかありません。
それはもう一度自分の支出を徹底的に見直して、こういった事に無駄がないかを再審査するという事です。
こういった積立式保険や積立式の投資ファンドが辞められない人達の原因の一つとして、せっかくここまで頑張って積み立ててきたのだから途中で解約してしまうのは勿体無いとか、途中で辞めてしまったら損をしてしまうという意見をよく聞きますがそれは全くの間違いです。
この先も続けていく事でもっと損をします。
そこは腹の虫が収まらないところもあるかもしれませんが、スパッと辞めてもっと違う事に投資するべきです。
ピボットと言いますが、プロの投資家であっても良くする事です。
保険会社や証券会社のセールスマンに悪気は無かったかもしれません。
彼らは正直、あまり理解しておらず、仕事としてやっていただけにすぎません。
一番悪いのはひっかかってしまった自分だと思って、もう2度と騙されないように勉強だと思って前に進むことが、最終的には一番賢い選択です。
何も投資をするには、一流の投資家にならなければいけないという訳ではありません。
ちょっとした知識や、少し面倒な作業をするだけで、あなたの未来は大きく変わります。
是非、この支出を見直すという事で自分のポートフォリオを見直し、人の為ではなく自分自身の為になる資産形成を考えてみてください。