2024年からの新NISA

最近何かと話題のNISAですが、2024年から制度が見直される事になりましたね。

それによって一躍その存在感を世に知らしめる事になりました。

アメリカにもある様なリタイヤメント積立投資ファンドだと思っていましたが、調べてみるとこれは物凄い制度ですね。

個人的には出来る状況であれば絶対に利用した方が良さそうな制度だと思います。

残念ながら海外に住んでいる人はできない様なのですが、日本に住んでいたらリタイヤメントに関しては年金とNISAで十分ハッピーな老後が過ごせそうです。

何がそんなに凄いのかって投資金額1800万円に対しての配当利益は非課税という事です。

例えばNISAでMaxの1800万円投資したとして、これを10年運用したら2倍の3600万円になったとします。

通常ならこの1800万円の利益にたいして約20%およそ360万円ものキャピタルゲイン税(配当税として所得税と住民税)がかかりますが、それが全て免除されるというものです。

これはスゴい、一生懸命運用して得た360万円もの利益を取られなくてすみます。

こんなスゴいものはアメリカにもありません。

アメリカでNISAがあったらほとんどの人が投資してしまいそうです。

日本政府も日本人の投資リテラシーを上げるために一肌脱いだという感じですね。

投資で利益を得る為には常に税金の事を視野に入れなくてはいけませんが、これだけ非課税対象が大きければリタイアメントに関してはNISA一本でも十分老後は安泰そうです。

これを夫婦2人では非課税額は2倍の3600万円なのでこの制度の凄さがわかります。

アメリカでこれに近い様な制度といえばRoth IRA等です。

そのRoth IRAにしても50歳までは年間$6000までが投資額の限度です。

しかもリタイアメントですので59.5歳前に引き出してしまうとペナルティを支払わなければなりません。

それでも私はアメリカに来てこのRoth IRAの事を知った時は、さすがは経済大国アメリカ。

リタイアメントに関してこれだけ手厚い制度があるのは凄いと思ったものです。

しかし今回、日本政府が打ち出した新NISA制度はこれを大きく超える物ですね。

新NISAは年間の投資額の限度はなんと360万円もあります。

しかも、早期引き出しをしてもペナルティも無いどころか、引き出した分の投資額の枠が戻ってくるという事ですので、一生涯新NISAを使って投資しても360万円までの投資金額に対して利益は非課税になるという事です。

つまりは毎年360万円NISA口座から投資していて1年で500万円になったとして引き出しても、利益の140万円に対しては非課税。

さらに1800万円の枠が360万円投資したので残り1440万円になりましたが、投資金の360万円を500万円にして引き出したのでまた1800万円の枠に戻ります。

これを毎年続けて同じように利益が出れば、毎年非課税で配当金を受け取り続ける事ができます。

私も日本にいたら絶対に購入したい金融商品です。

アメリカに住んでいる人は日本で納税がなければ、日本では非居住者ですので原則NISA口座を開設して投資する事ができませんが、私の様にアメリカで生活して納税し、日本でも納税している人はNISA口座を開設して投資する事は出来ないのでしょうか?

どなたかご存知の方がいたら教えてください。

こんな世界どこを見ても無いような世界最高峰の投資に対する税優遇制度ですが、1つ心配なのはこの素晴らしい制度がいきなり無くなったり変わらない事を願うばかりです。

税制は時として突然変わる事もあります。

特に政府が変われば税制も変わる。

岸田内閣は税制改革内閣とも言われている様ですが、今回はNISAの税制にメスは入れないにしても、将来的に永久的に続くとも言い難いです。

利用できる時に利用して、全てをNISAに頼らずに、上手にリスク分散しながらNISAを使うのが一番適作だと思います。

もし、気になる方は金融庁のNISA特設ウェブサイトをチェックしてみて下さい。