健康寿命に投資する

健康寿命とは?
日本は言わずと知れた、長寿大国。
現在でも長寿世界一位の座をずっとキープしています。
日本人の平均寿命は84.3歳。
日本より下の2位以下は、1歳くらい差をつけてスイス83.4歳、韓国83.3歳、スペイン83.2歳と僅差で続きます。
日本の人口は1億2,550万人となっていますが、そのうち 65歳以上人口は、3,621万人となり、総人口に占める割合(高齢化率)28.9%となった。
これだけ高齢化が進んでいる中での非常に濃度の濃い長寿世界一であるという事が言えます。

私、トシ伊藤はアメリカのハワイ州に住んでおりますが、このハワイ州はアメリカで一番寿命が長い州でもあります。
その特徴として、アメリカで最も日系人が多く住む州でもある事から日本の遺伝子が長寿をもたらしているのかとさえ思えます。

世界を見るとアフリカ大陸などの国では平均寿命が40歳代の国もまだ多くあり、国の医療環境や経済なども大きく関係している事が考えられます。

しかし、ただ長く生きれば幸せなのか?
長生きできても健康でなくてはあまりハッピーとはいえません。
そこで、昨今注目されている言葉がきょうの題名でもあります健康寿命という言葉。
健康寿命は、大切な概念であり、個人が重篤な病気や障害を経験することなく、健康で生活している年数を指します。
健康寿命は、生活の質や機能能力の総合的な評価を提供します。
医療へのアクセス、ライフスタイルの選択、社会経済的な状況、遺伝的な傾向などが、健康寿命に影響を与えます。
一方、長寿は、健康状態に関係なく、人生の長さを指します。これは、寿命の継続期間に焦点を当てており、生活の質よりも寿命の長さに重点が置かれます。
長寿は、遺伝的な要素、環境要因、ライフスタイルの要素などの組み合わせによって影響を受けます。
健康寿命と長寿は関連していますが、必ずしも同義ではありません。
長い人生を送っても健康上の問題や障害を経験することもあります。
逆に、寿命が短くても健康を保ったまま過ごすこともあります。
健康なライフスタイルを推進することは、定期的な運動、バランスの取れた食事、十分な睡眠、ストレス管理、喫煙や過度の飲酒などの有害な習慣の回避などによって、健康寿命と長寿の両方に貢献します。
また、質の高い医療へのアクセス、予防策、病気の早期発見・治療も、健康寿命と寿命の延長において重要な役割を果たします。
そこでこの健康寿命の世界ランキングを調べてみました。


気になる日本はといいますと、なんと74.1歳で1位です。
日本の平均寿命が84.3歳ですので、人生の最後の10年位は病気のリスクが高まります。
2位以下はシンガポールで73.6歳、3位は韓国の73.1歳と続きます。
これはどういうことかと言いますと、特に74.1歳からは気をつけろという事ではなくて、それ以前の若いうちから暴飲暴食を避けて、適度な運動をし、健康に配慮をする事が重要です。
良く健康に投資するといいますが、日常的に時間やお金を健康に投資して健康に気を使う習慣をつけていく事が何より病気等に対する予防策に繋がります。
日本の医療保険というのは非常に手厚いです。
日本が長寿大国であるのは、政府の医療制度が世界でも一番優秀であるからともいえます。
アメリカは日本の様な皆保険制度ではないので、多くの人が健康保険に入っていません。
我が家を例にだしていいますと、健康保険は1人につき毎月約$500くらいしますので4人家族ですと保険だけで月々約$2000(日本円で約26万円)もします。
これだけ高いと保険にはいらないで、病気にならないように健康に気をつけようという人も沢山います。
アメリカ人は日本人と比べても私の実感といたしまして、健康に気を使う人が多いように感じます。


実際に毎日走ったり、公園で筋トレをしている人が沢山います。
私もアメリカに来て思いますが、日本の医療保険制度は素晴らしいと思います。

逆に日本はちょっとした病気や風邪くらいでも、保険があるので皆病院に行きますが、アメリカでは風邪やちょっとした病気くらいでは医療費が高いので病院には行きません。
保険に加入していても保険のプランにもよりますが、私の場合は一度行けばどんな内容でも一回の検診で$50(日本円で約6500円)支払います。
アメリカの医療システムはまず病気になったと感じたら自分の専属医に相談して、後日その病気の専門の医者を紹介されて検査をして、また後日治療というように3段階ステップを踏むので、一度の病気でまず$150(日本円で約2万円)は必要だと思って良いです。
しかも時間もかかりますし、検査や治療の内容で保険がカバーされる範囲が違うのですぐに追加で10万円20万円くらいの請求はしてきます。
例えはレントゲンやX線などの特殊な検査は殆ど保険でカバーされません。
骨折や内臓に異変を感じて病院にいくには、ある程度の高額な請求がくる覚悟は必要です。
日本人からしたら考えられないかもしれませんが、保険に入っていてもこれだけ請求されるのがアメリカの医療です。
もし、皆さんが日本からアメリカに海外旅行に来る際には、万が一の為にも海外医療保険に入ることをお勧めします。
何があるか分かりませんが、海外旅行でハワイにきて何かのアクティビティで骨折などをして200万円請求されたなんて話はよく聞きます。
日本人からしたら信じられない様な事ですが、アメリカでは保険に加入していないのなら普通の事です。
話が外れてしまいましたが、健康と投資は一見すると関係ないようでとても深く関係のある話です。
せっかく若いうちにリタイアメントの為に投資をしてきたとしても、健康でなければそのお金を使う事も楽しむ事も出来ません。


若いうちに無理して働きすぎて病気になってしまったり、健康に配慮せずに暴飲暴食を続けていると、後でそのツケがまわってきます。
将来の老後の為にも、健康で長生きする為にも、今まで健康なんて全く意識してきてないよという方は、今からでも意識していきましょう。
今日が人生で一番若い日です。
始めるには今日が人生で一番効果的な日です。
少しずつでも何か健康の為にお金や時間を投資して、健康寿命を伸ばす工夫をしてみて下さい。
毎朝30分散歩するでも、夜寝る前に10分間ストレッチするでも良いと思います。
大切なことは健康的に生活する事を意識する事。
ストレスを貯めずに、少しは自分の為に好きな事でも思いっきり楽しめる様に工夫してみて下さい。
それでは、また!