1つのお店で2つのお店を作る
トヨタが車を作るのを辞める。
先日トヨタの社長、豊田章男氏のこの発表に私も当初驚きました。
しかし、この発言にこれから数年後の世の中の変化に大手の企業が今、大きく舵を切れるかが非常に重要になってきています。
トヨタはタクシー会社になると発表。
これを聞いてピンときた方は、これから来る2030年も有望です。
これからの2020年台中盤から後半にかけては自動運転の技術が一気に進みます。
もう車は自分で運転するという概念は少しずつ無くなっていきます。
しかし自動運転の車は非常に値段も高い。
そしてその裏で、自動車はどんどん売れなくなっていく。
車は保有しないで、必要な時にだけ借りたら良い。
スマホで呼べば、車が自宅の前に迎えに来る。
しかも自動運転。
車の稼働率は一気に上がり、次から次へと呼ばれて車が駐車場で眠るのは充電している時だけ。
現代のように沢山の駐車場も必要なくなり、車も大量生産しなくてすむ。
車による排ガスも一気に減る。
質の良い自動運転のタクシーを作ろう。
この間違いなく近い将来訪れる将来に、トヨタは大きく舵を切ったというだけの話です。
このような感覚は今のハイテク化が進む世の中ではとても大事です。
飲食店でも人件費の高騰などによって今、新たな局面を迎えています。
人の手で作り、人の手でテーブルに運ばれる様なレストランは、今は物凄く苦しい時代です。
もう値段を上げるしかないのにも拘らず、低価格でお客さんを呼んでいるビジネススタイルには未来がありません。
ここで舵を切らなければ、この先生き残る事は難しいかもしれません。
人の手がかかる事は出来る限り、お客さんにやってもらう。
しかも、楽しく。
例を出していうと、ビュッフェ等は良い例です。
それに現代ではテクノロジーの力を使い、注文から支払いまでお客さんが自分でやることができます。
多くのビジネスに言える事ですが、今はこの近い未来に対しての舵取りは重要な事です。
アメリカでは最近、オフィスビルやショッピングモールの空室が目立ちます。
コロナでリモート化が進み、オフィスの縮小化がされた為です。
実店舗を構えるリテールストアも商品を並べてお客さんを呼ぶよりか、今はオンラインでの売り上げの方が上回っているというところも多いです。
実店舗は今までとは違う意味での存在になっていて、実際に商品に触れてみたりして購入はオンラインでするという、実店舗では体験をする場所へと変化してきています。
アップルストアなどが良い例です。
まさに体験させる為だけにある様な店構えです。
飲食店の話に戻りますが、飲食店も今はオンラインサイトが非常に重要です。
つまりはテイクアウト部門の拡大です。
お店に来ても食べられるし、テイクアウトも出来る。
むしろ、今はこのテイクアウトに力を注ぐべきです。
お店でお客さんが食事をするには席数に限りがあります。
つまり、席数以上は売り上げが伸びないという事で、厨房に余力があってもリミッターが効いていて、そこで生産性が制限されてしまいます。
しかし、テイクアウトにはリミッターはありません。
お客さんが自分でオーダーしてくれて、支払いもしてくれて、自分で取りに来てくれるんです。
この部門を伸ばす事が今または数年後、大きく変わります。
そして将来、もしかしたら席数を減らして厨房を拡大するなんてことになるかも知れません。
基本的に厨房が大きくなれば生産力が上がり、売り上げが伸びる訳ですから、ビジネスは伸びていきます。
こんな考え方があらゆるビジネスには必要です。
数年後、数十年後に生き残れる舵取りを開始するのは今です。