インフレが進んでますが、でもこの価格が上がるには理由がある!
インフレって良いの?悪いの?
皆さんこんにちは!
先日アメリカのカリフォルニア州でこんなニュースがありました。
ファーストフードの最低時給額が3000円に!
米国カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は9月28日、ファストフードチェーンの最低賃金を2024年4月1日から時給20.00ドル(日本円で3000円)に引き上げる法案に署名しました。
発表によると、州内のファストフードレストランの2022年の平均時給は16.21ドルだったが、今回の署名により、2024年4月1日以降は最低賃金が時給20ドルに上昇する。最低賃金の引き上げの対象は全米に60店舗以上を持つファストフードチェーンで、約50万人の従業員が恩恵を受けるという。
まずこれ、なんでファーストフードに限って言っているんだろう?ファーストフードで働く人たちを最低時給をもらって働いている人って言っているみたいで差別じゃない?っていう意見が沢山SNS等で批判を浴びていた様ですが、これは大きな勘違いで、大手ファーストフードチェーンは数多くの従業員を抱え、給与の動向は他の業界にも影響を及ぼす可能性があるからです。
それにしましても、日本と比べてこの海外の時給や給料の高さと上がり方はどんどんとひらくばかりです。
これでは日本人はおろか、外国人も日本で働く事に魅力を感じる訳がありません。
私はハワイでテイクアウトの寿司店を経営しておりますが、この人件費の高騰はコロナ後に一気に加速しました。
人件費の急激な上昇には、実際に頭を抱えました。
一時は人件費が売り上げの40%を超えて50%近くにまでいきそうな時もありましたが、その時は価格を一気に上げる訳にもいかず、3回に分けて少しずつ上げていきました。
飲食店は人件費をいくらかけても30%−33%くらいが限界です。
これが10%以上も増えてしまうとかなりの痛手です。
これがコロナを乗り越えた直後に来たので、アメリカでは実際に人手不足と人件費の高騰で多くの店舗が廃業しました。
それだけではありません。
急激なインフレで物価も高騰し、食材の価格も一気に上がりましたので、文句を言われようが強引に価格を上げる以外に手段はありませんでした。
厳しい状況の中、価格を上げるのに何度も微調整を行いました。
現在も人件費や材料費、その他のコストの上昇に悩まされている経営者の方も多いと思いますし、私も含め多くの方は過去に今回の様な経験をした事がありませんので、今回の様な事体で苦しめられているのも無理もない事だと思います。
ここは何とか踏ん張って潜り抜けるしかないと思います。
しばらくすれば落ち着くと思うので、諦めないで頑張りましょう。
インフレは急激に来ると大変ですが、でもデフレになるよりは全然マシ。
企業は頑張って従業員の給料を上げて、売り上げを伸ばしインフレに立ち向かうしかありません。
デフレの時代には、消費が減退し、経済が停滞する恐れが。
インフレは給与や物価が上昇するため、適切に対応すれば、企業や個人にもチャンスが広がることも。
これが資本主義の生き残り競争だと腹を括って、時代の波に飲まれないように社長と従業員一体になって乗り切る事ができれば、また新しい波に乗れると信じて頑張る事が大事だと思います。
給料が良ければ当然良い人材が集まります。
この大事な時にそこをケチるとこの波に立ち向かえるだけの人材を揃えるのが難しくなる事もあります。
ここは先を見越して、この急激なインフレが落ち着いた時の先行投資だと思って、良い人材を獲得する事のできるチャンスかもしれません。
むしろ、それ以外に道はないのではないでしょうか?
私の寿司店の経験から学んだことは、柔軟性が求められるということ。
人件費の上昇や物価の変動に対応するため、時には価格戦略の見直しや、コスト削減の取り組みが必要です。
しかし、その中で品質を維持すること、そして従業員を大切にすることを忘れてはなりません。
インフレの時代は、確かに多くの課題が待ち受けています。
しかし、適切な対応と前向きな視点で取り組めば、新しいチャンスを掴むことも十分に可能です。
私たち一人ひとりが、この時代の波を乗り越え、さらなる成功へと進むための方法を模索し続けることが大切です。