Turo、アメリカのカーシェアサービス

昨年の夏、コロナの真っ只中でありましたが、私共家族はシアトルの妻の弟家族の家に二週間ほど遊びに行った時の事。
ホノルルを昼過ぎに出発、6時間のフライトで着いたのは時差があるのでシアトルは既に真夜中でした。
子供達は半分寝てるし、我々大人も疲れ切った中で空港をチェックアウトして、すぐさま予約していたレンタカー会社の窓口に行きました。


早くレンタカーで弟家族の家に向かいた-い!
すると1週間前に予約していたのに、今は在庫不足で車が1台もないと窓口のレンタカー会社の男性に平然とした顔でまくしたてられて、信じられませんが明日また来れば1台くらいは戻って来るからと言われ、今日はタクシーかウーバーで宿泊先まで行ってくれと言われて、その場でプッチン。
直ちに返金してもらい、夜中なので殆どのレンタカー会社は閉まっていましたが、何とか1つだけ開いていたレンタカー会社に駆け込んで、借りたかった車より大分グレードの低いトラックを2倍の値段で借りて、なんとか弟の家に明け方前に到着する事が出来ました。
昨年はコロナの影響か、物凄い車不足という状況だったようです。
確かに昨年Jeepのディーラーに行った時も、特に新車の在庫が全然なくて色も車種もあまり選べないし、値段も定価よりも高い。
不思議な現象が起きていました。
レンタカー会社もコロナの影響で一時期一気に借り手がいなくなったので、車をかなり処分してしまった様でした。
レンタカーはある程度新しくないと駄目なようです。
そんな中、同じ様な業態ですが、システムが全く違うカーシェアリングで、一気にアメリカのコロナ渦で頭角を現してきたのがTuroというカーシェアサービス。
個人の車をレンタルするというサービスです。
言ってみたら、車のエアビーみたいなものです。
このTuroのレンタカーより優れている点は
・価格が幅広く、安い車から高級車までバリエーションが多い
・スマホで簡単にあらゆる場所で借りられる
・個人の車なのでレンタカーぽさが無い
旅行に行った時に飛行機から降りて、重い荷物を持ったままレンタカー会社の窓口に並び、手続きに30分−1時間かかってようやく車をゲット。
少ないバリエーションから選び、思っていたのとちょっと違っても、在庫が今はこれしかないと言われて泣き寝入り。
車は全部ほぼ新車なので値段も高く、傷つけたらまずいので保険にも入るけど、保険が物凄く高い。
こんな感じが今までの定番です。


しかし、Turoの便利なところはスマホで簡単に予約が出来て、空港まで車を持って来てくれます。
車も新車ばかりでは無いので古い車だと$20位からありますし、レンタカーでは借りられないような面白い車や、高級車までバリエーションが豊富です。

こんな便利なカーシェアサービスTuroに、私も昨年から車を貸す側のホストとして実験的に始めてみました。
きっかけは友人がやっていて、最初は1台から始めていましたが今では5台くらいにまで増えて、本業をもしのぐ収入を得ている様です。

実際にホストとして始めてみたところ、登録が簡単すぎてまだ準備も出来ていないのに、いきなり予約が入るというハプニングがあり、最初のゲストを断るという状態でのスタートになってしまいました。
これにはさすがにTuroのサポートに電話してペナルティを無くしてもらいましたが、最初から手応えを十分に感じられ、やり方次第では悪くないビジネスだと思いました。
その後もカーシートを汚されたり、傷をつけられたりで、やっているうちにパプニングもありましたが、その都度サポートに対応してもらいながらシステムを理解していくような、まさにエアビーの車版という感じです。
始めて半年あまり経ちますが、現在2か月先まで80%予約で埋まっているような状態で、新しい副業にはとても良いなあと感じています。
しかし、言っても個人レンタカーみたいなものなので、本当に自分の車を大事にしている人にはおすすめは出来ません。

ゲストはやはりレンタカー気分で借りますので、愛車家にはちょっと辛いかも知れません。
中には綺麗に洗車して返すようにという強気のホストもいるくらいなので、本当にレンタカーとはまるで違います。
それでもレンタカーでは借りられない様な車も沢山ありますので、是非アメリカに来た際にはTuroのアプリをダウンロードして借りてみるのも面白いかも知れません。
私はアメリカ西海岸を家族でキャンピングカーで縦断するという夢をここ数年で実現したいと考えていますが、アメリカでキャンピングカーを借りるのは物凄く高いんです。
正直、ホテルに泊まった方が安い。
しかし、Turoなら予算にあった旅が可能になりますので、その時は是非Turoでと思っています。
キャンピングカーも借りられるTuro、おすすめです。